最近、江蘇省のある海鮮料理店のオーナーが経営難で店の賃料を払えず、精神的に崩壊して、自ら店を破壊したという動画がネット上で出回っている。

 ネット上で出回っている動画には、江蘇省丹陽市のある海鮮料理店はまったく客がおらず、一人の店主らしき男性が四脚の大きなテーブルを外に投げ出して、胸の内にたまった苦しみを発散し、店の前には倒れたテーブルや椅子、割れた皿や食器が散乱している様子が映っている。

 現場にいた目撃者によると、この男性は感情を抑えきれず、約30分間にわたって暴れ続き、興奮した状態で「もう精一杯やっているのに、どうしてどんどん、どんどん悪くなったんだ。もう生きていけなくなった」と苦しみを吐露していた。

 しかし、男性が自ら店を破壊した行為は、最終的にはただ「治安維持」の警察の関心を引くだけであり、生計問題は結局、一人で直面しなければならない。

 同情する多くのネットユーザーは、「これは底辺の何千、何万もの小規模な飲食店オーナーの実像だ!みんなが苦労して、我慢しても、結局閉店になる」、「気持ちは本当にわかる。私も1年近く苦労して経営してきたのに、2年目の家賃も揃わず、投資額の3分の1も戻ってこなかった」とコメントした。

(翻訳・吉原木子)