最近、上海のある分譲団地の住民から、家の水道から濁った水が出ているという苦情が寄せられた。水道会社の調査によると、8つの建物の住民の水道は実は消防用のパイプに接続されていたことがわかった。


 「新民晩報」の報道によると、上海松江区のある分譲団地の多くの住民は、褐色の濁った水が家の蛇口から出ており、深い褐色の沈殿物を伴っていることに気づいたという。

 いくつかの住民が前処理フィルターを設置しているが、本来透明であるべきガラスは全体的に褐色に変色しており、バルブからは赤い水が出ており、また異臭も伴っている。

 当日、水道会社のスタッフが現場に駆け付け、住民の給水管が実際に消防用パイプに接続されていることが判明した。

 住民の斎さんは、「消防用水は生活用水と異なり、一般的には未消毒の再生水、雨水、循環水を採用しており、飲用基準に達していない。消防用パイプも生活用給水パイプとは異なり、消防用パイプの材質が錆びやすく、内壁には細菌が繁殖しやすい。現在、住民たちは夏季の給水に困っており、多くの家庭には子供と高齢者がいるため、この水は果たして日常的に使える水なのか」と懸念している。

 他の多くの住民は、「入居して8年間、誰もが知らずにずっと『消防用水』を飲んでいた。給水の安全性を誰が保証するのか。飲料水に健康問題が起きた場合、誰が責任を取るのか」と述べた。

 報道によると、水道管の汚染に影響を受けている住民は、71棟から76棟までの6棟で合計132世帯だという。

 開発会社の責任者は、「この団地のいくつかの建物は特殊な位置にあったため、このように配管を設計した。関連部門の検査を受けた後、引き渡したのだ」と述べた。

 一方、住民たちは、配管設計が規制に適合しているかどうか、誰が責任を負うのかを知りたいと述べ、専門部門からの明確な回答を望んでいる。

(翻訳・吉原木子)