中国では、16歳から24歳の若者の失業率が急上昇しているだけでなく、35歳から49歳の労働者の失業問題も浮かび上がってきている。

 香港の「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は26日、かつて杭州の金融機関で管理職を務めていたMia Fanさんは、解雇された後、数多くの求人サイトに履歴書を送ったが、ほとんどの返事がなく、個人の期待する待遇や条件には達しなかった。一部の企業は、35歳以上の求職者を考慮しないと明言していると報じた。

 Mia Fanさんは、「失業の問題が家族の心配を引き起こすことを避けたいため、毎日早朝に出かけて仕事に行くふりをしているが、実際にはカフェにこもっている。それでも、孤独を感じていない。なぜなら、カフェには自分と同じようにノートパソコンを持ち、無料の冷房を楽しんでコーヒーを頼まない人々がたくさんいるからだ」と述べた。

 北京外国貿易大学公共管理学院の李長安教授は、中国には約4億3千万人の35歳から49歳の中高年労働者がおり、生産年齢人口の半分近くを占めていると指摘した。
中国の求人サイト「招聘網」が行った今年の調査によると、85%の回答者が職場に35歳の壁が設けられていると感じているという。

(翻訳・吉原木子)