中国の中小企業は次々とリストラをし、負債の返済に悩み、将来に不安を感じている。

 ウォール・ストリート・ジャーナルは、中小企業は中国経済にとって極めて重要だと指摘している。2018年末時点で、中小規模の企業は2億3300万人の仕事を提供していた。しかし、公式や銀行が最近発表した情報や小企業の経営者へのインタビューによると、多くの中小企業が現在苦境に立たされているという。

 江蘇省に本部を置く中国小微信用机構業務革新協力連盟の発起人である稽少峰(けい・しょうほう)氏は、現在の小企業が直面する最大の問題は生存だと述べた。

 最近の中国製造業の購買担当者景気指数(PMI)によると、小規模企業は2ヶ月連続で縮小しているという。中国の小規模企業の購買担当者景気指数(PMI)は現在47.9で、この数値が50未満の場合は商業活動が減速していることを示している。

 中国浙江省温州市のワインと茶の販売業者Scott Yangさんは、知り合いのオーナーの多くが、注文の減少に対応するため、人員削減やコスト削減を図っていると述べた。

 広東省仏山市で家具のネット販売に従事しているHuang Yiwenさんは、低迷する不動産市場が彼に打撃を与えている。なぜなら、新築住宅の購入者は家具メーカーにとって頼りになる存在であるからだと述べた。

 中国中小企業協会(China Association of Small and Medium Enterprises)の最新の調査によると、フル稼働している中小企業は40%弱しかないという。

 一部の経済学者は、中小企業が直面している問題を経済全体と切り離してはいけない。なぜなら、中小企業は主要な雇用源であり、特に大都市では、中小企業の苦境は経済全体の圧力を反映し、ひいては経済全体を悪化させる可能性があると述べた。

(翻訳・吉原木子)