中国メディア「捜狐新聞」はこのほど、公式データを基づいて、現在中国が直面している深刻な問題を指摘した9枚のポスターを発表したが、すぐに削除された。

 捜狐新聞は先日、「61年ぶりに人口がマイナス成長」、「24歳以下の若者の失業率が初めて20%を超えた」、「未成年犯罪件数が42.8%増加した」、「少なくとも1億5000万人が一人で父母を扶養しなければならない」、「約7億人の平均可処分所得が2614元(約5.2万円)以下」、「失業した人がうつ病になるリスクが31%に達する」、「約5000万人の高齢者が仕事に就いている」、「中国には8500万人の障害者がいる」、「中国の希少病患者は2000万人を超える」という中国の社会問題を指摘する9枚のポスターを発表した。

 これらのポスターはすぐにネットユーザーの議論を引き起こし、多くのネットユーザーは、「搜狐新聞は命知らずだ」、「残念ながらこれらは氷山の一角に過ぎない。今年は今後10年で最も良い年だ」とコメントした。このニュースは一時的に話題となっていたが、すぐに当局に封殺された。

(翻訳・吉原木子)