左:「微博」ユーザーの香港「反送中」に反対するメッセージ;右:当該「微博」ユーザーの警察に暴行され悲鳴上げるメッセージ。(イメージ:「微博」のスクリーンショット)

 香港での「反送中」抗議デモは5か月以上続いている。参加者が「自殺」させられたり、「飛び降り」たり、レイプされたりする報告が相次いでいる。しかし、一部の中国本土ネットユーザーは意見交換プラットフォーム「微博」で香港警察の暴力を支持している。先日、香港警察の暴力行為を熱烈に支持していたあるネットユーザー自身が、中国警察から暴行を受け、インターネットを騒がせた。

 11月19日、ある中国人「微博」ユーザーが香港「反送中」に反対するメッセージを投稿した。「香港に対する中国本土の待遇と支援は十分ではないのですか?」「民主主義は必要がありますか?投票は必要がありますか?どうして人権は必要なんですか?民主主義はご飯として食べることができますか?」 「社会主義的暴力が足りてないのだろう。暴力を食らわせれば黙るでしょう」

 しかし、このWeiboユーザーは上記の投稿を行った2日後の11月21日に、次のような投稿をしました。「私たちの家族は高速道路で運転しているときに交通警察に囲まれ、2,000中国元の罰金を科されました。払いたくないと言ったら、警官はトランシーバーで十数人の仲間を呼んで私たちに暴力を振るいました。私の母親は重傷を負ったのに、彼らの上司は、これは合理的な法執行の範囲内だと言った。」「法律はどこにあるのか?天の理はまだ存在しているか?」そのユーザーはこのように言って、コミュニティに助けを求めた。

 これらの投稿は両方とも何万もの「いいね」があり、「微博」での議論を巻き起こした。現在、アカウントは政府によって封鎖され、他のスクリーンショットも削除されている。

 これに対して、ネットユーザーたちは「香港の人々は中国の警察によって暴力的に扱われているが、同じ民族の中国の人々はそれを見て拍手しながら歓声を上げている。彼らはすでに精神的に正常ではない。中国人は自ら本当の痛みを感じないといけないかもしれない。」

 一部のネットユーザーは次のように警告した。「共産党からすれば、中国人はすべて劣った下等な奴隷に過ぎない」「中国人よ、はっきり認識しなさい。共産党にとって、あなたたちはいつでも刈り取れるニラなのだ。」

(翻訳・宛 漣音)