中国各地でこのほど、大規模なA型インフルエンザウイルス感染が発生し、多くの病院が満員になっている。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国各地でこのほど、大規模なA型インフルエンザウイルス感染が発生し、多くの病院が満員になっている。中国公式メディアは、一斉にA型インフルエンザだと報じているが、様々な現象から分析すれば、新型コロナウイルスの可能性を排除できないという見方が出ている。

 現在、中国一部の病院では、一晩の患者数が新型コロナウイルス感染拡大のピーク時の患者数に迫っている。ある医師は、患者が多すぎて、ストレスが限界に達して、「一緒に滅びよう!」と叫んだ。

 中国公式メディア「人民日報」5日の報道によると、今年のインフルエンザ感染率が引き続き上昇しており、A型インフルエンザが中心となっているという。上海市肺科医院の胡洋医師は、「インフルエンザについて、新型コロナの状況はある程度参考になる。これまでの新型コロナの感染状況を基づいて、今回の感染はピークに達して1カ月後に終わる可能性が高い」と述べた。

 公式は今回の感染がA型インフルエンザと宣伝したにもかかわらず、多くの人は新型コロナだと見ている。一部のネットユーザーは、「今回の感染は、新型コロナに感染した後の症状と同じだ」、「A型インフルエンザどころか、正真正銘の新型コロナだ。政府はA型インフルエンザで真実を隠している」、「「新型コロナ抗原検査キットで検査すればすぐわかる。もちろん、ネット上に投稿してはいけない。投稿する人は行方不明になるかもしれない。なぜなら、当局は、『中国のコロナ対策は重大かつ決定的な勝利を収めた』と宣言したばかりからだ」とコメントした。

(翻訳・吉原木子)