インド陸軍(PRO Defence Jammu, GODL-India , via Wikimedia Commons)

 インド軍と中国軍がチベット南部の国境で再び衝突し、両軍が一時的に銃撃戦を繰り広げ、負傷者が出たと、複数のインドメディア12日の報道で分かった。

 インドのテレビ局「インド・ニューデリー(NDTV)」によると、中国軍とインド軍は9日、アルナチャル・プラデーシュ州の実効支配線(LAC)で一時衝突し、一部の隊員に軽傷を負わせた後、連絡を絶ったとのこと。

 インド軍の関係者によると、インド兵の傷者数は20人におよび、一部が骨折したという。

 インド側によると、当時、中国軍はインド側が特定した実効支配線を越えてきたため、インド軍は反撃し、流血事件を引き起こしたという。ラダック東部で小規模な衝突が発生して以来、両国の軍隊間でこのような衝突が発生したのは初めて。しかし、それ以前は、国境が不明確であったため、インドと中国軍はこの地域をパトロール中にたびたび対峙していた。

 この衝突が発生後、現地のインド軍司令官と中国軍司令官が交渉を行い、「国境の平和を回復するメカニズム」を遵守することで、事態の沈静化を図った。

(翻訳・藍彧)