北京海淀病院は、調剤室の窓に、すべての薬剤師が病気で出勤したという通知を掲示しました。(ネット写真)

 北京が封鎖を全面的に解除してから1週間しか経っていないが、新規感染者が急増し、病院や救急センターはすでに負荷に耐えられず、北京の各病院の霊安室もすでに満杯で遺体を泊める場所がないというニュースが流れている。また、北京は16日に集団感染(クラスター)の第一波のピークに達するという内部情報もあった。

 中国公式メディアの報道によると、北京の発熱外来には11日、1週間前の16倍にあたる2.2万人の患者が訪れ、救急センターの電話着信量も急増し、9日には24時間の着信量は3.1万件で、通常の6倍に達したという。報道によると、新型コロナウイルスの感染拡大のスピードと波及範囲から見ると、北京での流行が急速に蔓延していることを示している。

 実際、北京は感染が最も速く蔓延している都市の1つになっている。中国当局の関連部門が発表した内部資料によると、北京は16日に集団感染の第一波のピークを迎えるという。

 北京のネットユーザーは、北京の各大病院の死体安置所は現在満杯で、高齢者が死亡した場合、死体安置所を探すのが困難であると明かした。「葬儀場も満員だ」という声もあった。

 現在、感染拡大の影響により、北京の宅配便も影響を受けており、宅配業者の配達員も感染したため、宅配便の荷物は山積み状態となっている。

 封鎖解除した北京の街は、道に歩行者も車もなく、地下鉄に乗客もおらず、首都に向かう列車にも乗客がおらず、ショッピングモールにも客がいない状態で、静寂に包まれている。しかし、病院や救急センターは人であふれ、薬を買う人たちは寒風の中で長蛇の列を作り、多くの薬や医療用品が品切れになっている。

(翻訳・藍彧)