カブールにある中国系ホテル(新唐人より)

 アフガニスタンの首都カブールにある中心部にある中国系ホテルが12日午後、武装集団に攻撃を受け、少なくとも3人が死亡、中国人を含む20人以上が負傷した。中国当局は事件を隠蔽しようとしている。

 この武装集団による襲撃事件で、過激派組織「イスラム国」(IS)は13日までに「中国の外交官とビジネスマンが集うホテルを攻撃した」と犯行声明を出した。

 一方、イスラム主義勢力タリバンの報道担当は「3人の襲撃犯を殺害した。死亡した客は確認されていないが、外国人2人が建物から飛び降りて負傷した」と発表した。現場は飲食店や雑貨店、民家が立ち並ぶ一角。

 地元メディアによると、周辺住民は現場で大きな爆発音が響いた後、銃撃音が聞こえ、建物内から炎が上がったなどと話しているという。襲撃は数時間続いた。ホテル内に武装勢力が侵入し、銃撃したとみられている。このホテルは中国人利用客が多く、地元では「チャイニーズホテル」と呼ばれていた。

 付近の医療機関は同日夕、「襲撃後に21人が搬送され、そのうち3人が亡くなった」とSNSへの投稿で説明。

 事件発生後、中国当局は北京との関連を隠蔽しようとし、公式メディアは過激派組織「イスラム国」の支部が事件の責任を負うことを主張したと報じた。このニュースがメディアによって公開された後、中国当局はこの事件に中国人が関与していたことを認めた。

(翻訳・藍彧)