重慶市沙坪垻区レイシ園コミュニティが2人の「陽性者」を強制的に隔離しようとしたところ、団地の住民たちに止められ、その場で2人に抗原検査を行い、生中継するよう求められた。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 重慶市の隔離産業チェーンは最近、政府から防疫補助金をもらうため、仮設隔離施設に多くの人を住ませるよう闇の仲介業者を通して、金を使って人を雇っていた。入居前のPCR検査も必ず陽性になると保証している。

 地元のネットユーザーによると、重慶市北駅前には最近、仮設隔離施設に泊まりに行く人を探し、食事や宿泊だけでなく、5日間仮設隔離施設に泊まれば500元(約1万円)を支払うと約束する人がたくさん現れた。また、隔離施設に住ませるためには、これら雇われた人が指定された場所に行き、無料でPCR検査を受ければ、その結果は必ず陽性であることが保証されるという。

 情報筋によると、仮設隔離施設に1人受け入れるごとに、政府から3500元(約7万円)の補助金が出るため、このような闇産業が生まれたという。一方、地方政府は隔離施設を大量に建設し、満室になると国から巨額防疫手当を受けられるという。

 重慶市の草の根政府も「積極的に」隔離施設に人を強引に送り込もうとしているため、住民の抵抗に火をつけている。

 複数の動画によると、22日未明、重慶市沙坪垻区(さへいはく)レイシ園コミュニティが2人の「陽性者」を強制的に隔離しようとしたところ、団地の住民たちに止められ、その場で2人に抗原検査を行い、生中継するよう求められた。警察が来ても、住民たちが2人を渡さなかった。最終的な抗原検査結果は、2人とも陰性だった。

 最近、中国共産党当局は最近、「隔離施設の建設を大いに推進する」ようにと命じ、中国各地で建設が進んでいる。新疆ウイグル自治区や内モンゴル自治区などの隔離施設も隔離者を受け入れると補助金がもらえるという噂がネット上で流れている。

(翻訳・藍彧)