デビッド・コーエン氏(パブリック・ドメイン)

 米中央情報局(CIA)副長官デビッド・コーエン氏は先週、習近平氏が2027年までに台湾を武力で統一する能力を持つよう軍に命じたと述べた。今後5年間は習氏にとって非常に危険であり、彼が将来の任期を継続する唯一の理由は台湾の武力統制にあるからだと分析するアナリストもいる。

 アメリカン・ミリタリー・ニュースによると、CNNの記者KatieBo Lillis(ケイティボ・リリス)氏は、2027 年までに台湾を武力統制できるよう能力を持つことを望んでいると習近平氏が中国軍に命じたと、コーエン氏の発言をツイッターで引用したという。

 コーエン氏は、「習氏はまだそれを決めていないが、その気になればできるように準備しておくよう軍に求めた。米国情報機関の総合的な評価では、習氏は非軍事的な手段で台湾を支配することを望んでいることに変わりはない」と述べた。

 米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長も昨年、習氏が台湾を侵略する能力を持ちたいと考えていると発言した。

 ツイッターユーザーの分析によると、習近平氏の2022年から2027年までの3期目の再選が確実視されているが、2027年に再選されるかどうかはわからないという。彼は、2027年までに軍備を整え、自分に十分な時間と判断の機会を与えたいと考えている。

 中国戦略分析シンクタンクの鄧聿文研究員によると、習氏は独裁者になることを望んでおり、台湾侵攻は彼がすべての権力を握ることができるようにするための口実であるという。「彼が台湾を統一することに失敗した場合、彼が現在行っていることはすべて説得力がないということだ」

(翻訳・藍彧)