写真家を噛む蚊(WildTurkey, CC BY 2.0 , via Wikimedia Commons)

 蚊が春と夏だけ活動する理由

 冬が過ぎ、春から夏にかけて、蚊はよく見られますね。なぜ蚊は春と夏だけ活動するのでしょうか?蚊は冬眠でもするのでしょうか?

 実は、寒い冬を越すために、成虫の蚊は休眠状態に入り、地下洞窟、動物の洞穴や中空の木材などの「寒さをしのげる薄暗い場所」に隠れます。しかし、温度の高い室内では、冬でも活動する蚊がいます。また、蚊の卵は冬は孵化しなくなり、暖かくなると孵化して幼虫から成虫に進化し、外に出て活動を始めます。

 蚊に刺されやすい人の特徴

 誰にでも経験したことがあると思いますが、みんなで座って話をしているときに、よく刺される人もいれば、全然刺されない人もいますよね。その理由は一体何でしょうか?

 汗をかきやすく、体温が高い人、特に若年層や子供たちは蚊に刺されやすいのです。その人たちの体から出る乳酸など複数の揮発成分には、蚊を誘引する効果があります。汗をたくさんかく人は、代謝が速く、呼吸も速いので、呼吸によって多くの二酸化炭素が発されます。これも蚊を誘引する要素の一つです。また、赤、オレンジ、黒の服を着ていると、刺される確率はさらに高くなると言われています。

 つまり、蚊に刺される原因には、「温度」「匂い」「二酸化炭素」の3つの要素と関係があります。

 蚊に刺されないためにやるべき4つのこと

 蚊に刺された後、皮膚にかゆみが発生し、むずむずとした不快な感覚「掻痒感(そうようかん)」を感じます。さらに、蚊はマラリア、デング熱、フィラリア症、黄熱病など、多くの病気の媒介者でもあります。

 では、蚊に刺されないようにするには、どうしたらいいでしょうか。ここでは、いくつかの対処方法をご紹介します。

 1、発汗の後、できるだけ早くシャワーを浴びて汗を流しましょう。

 2、屋外の草木が多いところや池の付近、公園など、蚊の多い場所に行くのは避けましょう。どうしても避けられない場合は、肌の露出部分に虫よけを塗っておくとよいでしょう。

 3、暑い夏には、鮮やかな色の服の着用を減らし、より緩やかな淡色の服を身にまといましょう。

 4、部屋に網戸やスクリーン窓を装着することをお勧めします。部屋を出入りする時、戸締りの確認を忘れないでください。また、蚊帳、蚊取り線香、虫よけスプレーなどを用意し、蚊の予防対策を万全にしましょう。

 夏場では非常に厄介な存在になる蚊。この記事を読んで、蚊について理解が深まりましたでしょうか?蚊に刺されないようにするために、記事に紹介した方法をぜひ試してくださいね。

(翻訳・玉竹)