預金被害者100人以上が27日、河南省監理局前に集まり、デモを行った。地元政府の職員と警察がデモ隊と衝突した。 (ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国各地から集まった河南省の地方銀行の預金被害者100人以上が27日、河南省監理局前に集まり、デモを行った。 地元政府の職員と警察がデモ隊と衝突した。

 ネットユーザーが投稿した動画には、政府職員や警察がデモ隊を追い払おうとし、多くの民衆が殴られ、身柄拘束される人もいる様子が映っている。動画の後半では、現場からは10発近くの銃声が鳴り、「人を殴るな、暴力を振るうな」と叫ぶ民衆の声も聞こえる。

 河南省地方銀行の預貯金被害者は実際の状況を振り返った。「ユーザーがお金を預けた時には「定期預金」とはっきり書かれていたのに、今では銀行側がP2P(インターネット金融のピアツーピアレンディング・プラットフォーム)会社の金融商品で損をして取られたと言っている。こんなことってあるんですか? これが詐欺でなかったらなんなんだ? 銀行は連帯責任を負わなければならず、国家司法はこのような詐欺的犯罪に対して重刑、極刑(きょっけい)を科すべきである」

 ウィキペディアによると、2022年4月18日から上蔡惠民村鎮銀行など河南省の銀行4行によるオンライン・モバイル現金引き出しサービスが凍結し、預金者の大規模なパニックを引き起こした。

 銀保監会は問い合わせに対し書面で答え、4行全てに出資している民間投資会社、河南新財富集団がオンラインプラットフォームを通じて違法な資金集めを行うため銀行行員と結託していたことが調査で判明したと説明した。

 ブルームバーグは、少なくとも数百億元の資金が関与していると報じた。

 5月23日以来、河南省鄭州市の銀保監会(中国銀行保険監督管理委員会)河南監理局の前には、数百億元がスムーズに投資家に返還されることを当局に要求する多くの抗議者が毎日いる。

(翻訳・藍彧)