大悦春風里ショッピングモールが突然隔離された。大量の防疫スタッフが北京市大興区の金茂府団地に入る。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 北京市衛生健康委員会の発表によると、北京における新規感染者数はここ数日、1桁台を維持し続けている。しかし、26日から北京市内の複数の地域が突然隔離されるようになった。

 26日のネット動画では、北京市豊台区にある大悦春風里ショッピングモールが突然隔離され、モール内の客がその場で封鎖され、PCR検査のために列をなしている様子が映っている。ショッピングモールのスタッフは27日、「モール内の誰かが確認された」と記者に語った。

 また、別の動画には、26日に白い防護服を着た大量の防疫スタッフが北京市大興区の金茂府団地に入る様子が映っている。同団地の住民は27日、団地付近で陽性が確認されたため、団地全体が閉鎖されたと明らかにした。

 中国メディアの報道によると、北京市トップの蔡奇・市共産党委員会書記は27日、「今後5年間」、北京は努力を惜しまずコロナの予防・抑制を常態化し、ゼロコロナの方針を堅持していくと述べた。

 この発言はすぐにネット上で話題となり、「コロナはあと5年も続くのか?」と将来に絶望する市民もいた。

 ドイツ在住の中国問題専門家、呉文昕氏は、中国共産党は今後5年、あるいはそれ以上の期間で、防疫を全国に拡大すると見ている。中国共産党の幹部は権力を第一位にしており、彼らは疫病を使って国民をコントロールすることが非常に有効な手段であることがわかったので、疫病対策を常態化させたいのだと言うのだ。

 日本在住の著名な評論家、五岳散人は、習近平氏の任期は5年であり、習氏の側近と言われてきた蔡奇氏のこの発言は、習近平の再選が間違いないことを示唆しているようだ。

(翻訳・藍彧)