ロシア軍戦車(パブリック・ドメイン、PxHereより)

 ウクライナに侵攻したロシア軍のトラックや装甲車が道を外れると泥沼にはまることがしばしばあると海外メディアが報じた。西側の政府関係者は、ロシア軍の腐敗と安価な中国製タイヤの供給が、ロシア軍を停滞させる主因だと指摘した。

 ある情報筋はニュージーランド・タイムズ紙に対し、「ロシア将軍の腐敗は有名だ。ロシアの年間防衛予算は約600億ポンド(約9.8兆円)だが、その多くの予算が各階層で抜き取られている。その影響でロシア人は高価な装甲車に安価なタイヤを購入して装着している。しかし、それらのタイヤが全く役に立たないのだ」と語った。

 タイヤの品質が悪いため、ロシアの車両はウクライナのぬかるんだ地形でよく泥沼にはまり、天気が湿っぽくなるにつれて、ロシアの軍事推進速度は遅くなるのだ。 直射日光の当たる場所に何カ月も放置しておくと、タイヤが破れることが多く、ロシア軍の廃棄車両の数が増えた。

 ロシア軍の腐敗により、ウクライナではトラックと装甲戦闘車両を効果的に使用できない。タイヤが破裂する可能性があるため、ロシア軍の装甲車は泥沼のない道路を通るしかない。そのため、ドローン攻撃や軍の待ち伏せを受けやすい。

 クリミアやウクライナ南部は乾燥した気候や地形でロシア軍へのリスクは少ないが、ウクライナの他の地域は湿潤な環境でロシア軍にとって難題となる。

(翻訳・藍彧)