トランプ前大統領(Gage Skidmore, CC BY-SA 2.0 , via Wikimedia Commons)

 トランプ前大統領は18日、ウクライナとロシアの指導者に対し、一刻も早く和平協定に署名するように促した。そうしないと「全員が死ぬ」。

 トランプ氏は声明の中で、「ロシアとウクライナが座って何らかの合意に至らないのは筋が通らない。彼らができるだけ早くそうしなければ、死亡、破壊、大虐殺しかないだろう」とし、「これは起こるべきではない戦争だが、起こってしまった。戦争が始まる前のような解決策はありえないが、解決策はあるはずだから、みんなが死んでしまう後ではなく、今考えなければならないのだ!」と述べた。

 国際連合人権高等弁務官事務所(OHCHR)の統計によると、ロシア・ウクライナ戦争55日目(4月18日)までに、少なくとも2072人のウクライナ人が死亡、2818人が負傷したという。死者の内訳は、男性537人、女性327人、少女38人、少年60人、さらに子ども71人、性別不明の大人1039人となっている。OHCHRは、実際の犠牲者はもっと多かったと考えている。

 ワシントン・ポスト紙によると、トランプ氏が声明を発表する前に、ロシア軍がウクライナにミサイルを発射し、再び攻勢をかけたとの報道があったという。ここ数週間、ロシアはウクライナ東部のドンバス地域での作戦に集中するため、軍を再配備している。

 米CNNによると、港町マリウポリは、ロシアの新たな攻勢が形成される中で、依然として激しい戦闘が続いている。ロシア軍はミサイル攻撃を続け、民間人に避難所を提供している市内のアゾフスタル製鉄所を故意に狙っている。数百人が避難所としていたが、今は攻撃の標的となっている。

(翻訳・藍彧)