楽玉成外務次官(中国外交部のホームページより)

 ロシアとウクライナの戦争が悪化し、西側諸国がロシアに対抗してウクライナ支援する中、中国外交部(外交省)の楽玉成(らく・ぎょくせい)外務次官は18日、アンドレイ・デニソフ駐中国ロシア大使との会談で「国際状況がどう変わろうと、中国はロシアと協力して双方の共通利益を守り続ける」と公言した。

 中国外交部によると、楽玉成氏はデニソフ氏との会談で、「習近平氏とプーチン氏との指導の下、新時代の中露の包括的戦略パートナーシップは高い水準で発展を続け、各分野の協力も深まっている」とし、「両国の貿易高は今年第1四半期に382億米ドル(約4兆9200億円)に達し、3割近く増加した。これは両国間の協力の巨大な弾力性と内生動力を十分に示している」述べた。

 楽玉成氏はまた、国際情勢の変化にかかわらず、中国は引き続きロシア側との戦略的協力を強化し、ウィンウィンの協力を実現し、双方の共通利益を維持し、新しいタイプの国際関係と人類運命共同体の構築を促進すると述べた。

 デニソフ氏は、「ロシアは常に中国との関係発展を外交上の優先事項と考え、両国の包括的戦略協力と全方位的実務協力をさらに深化させる」と述べた。

 ロシアのウクライナ侵攻以来、中国共産党は国際社会の呼びかけを顧みず、ロシアを非難しないことを堅持し、経済的・軍事的にひそかにロシアを援助し、国際的に反共産党の声が高まっている。

(翻訳・藍彧)