中国国歌作曲者の聶耳(左)と作詞者の田漢(右)、1933年上海で(パブリック・ドメイン)

 上海の感染拡大で、政府の厳しい封鎖措置により、中国では一連の人道的危機と強い世論の反発が起こっている。これに先立ち、多くのネットユーザーが中国のソーシャルメディア「ウェイボー」に、中国国歌の第一句「立ち上がれ!奴隷となりたくない人々よ!」をハッシュタグを付けて投稿したが、すぐにネット管理者によってブロックされた。中国のネットユーザーは、「クレイジーだ!邪悪だ!」と叫んだ。 

 ブルームバーグのコラムニスト、ティム・カルパン氏は18日、ツイッターで、ウェイボーが自国の国歌歌詞をブロックしているとツイートし、「愛国主義というのは、中国ではバランスをとるのが難しい」と書いた。

 中国人ジャーナリスト「Mengyu Dong」は、「まさか中国国歌の第1句がウェイボーで検閲されるなんて思わなかった!『立ち上がれ!奴隷となりたくない人々よ!』は、長期封鎖への不満を晴らすために使われた後、禁止・ブロックされた。

 同ジャーナリストは、フレーズ自体はまだ検索可能だが、ハッシュタグは検索できないことを強調し、スクリーンショットを共有し、「関連する法律とポリシーに基づき、トピックページは表示されない」ことを示すスクリーンショットを公開した。

 中国共産党が自国の国歌を禁じていることについて、中国のネットユーザーからは「これも禁止するのか?」「クレイジーだ、不思議、邪悪だ!」「まず国歌法に則ってウェイボーを罰せないのか」などと批判するコメントが殺到した。

(翻訳・藍彧)