朝鮮半島西側の黄海海域で米原子力空母と米軍機(米海軍より)

 北朝鮮が16日に行った大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験は、地上20キロメートル未満の高度で、まだブースターのブースト段階であるにもかかわらず爆発した。ロイター通信の報道で分かった。軍事専門家の中には、ミサイルの墜落は米国の妨害によるものではないかと指摘する人もいる。

 NHKは17日、北朝鮮のミサイル発射が続いていることを受けて、米軍は7日から偵察や監視などの情報収集活動を強化し、周辺に展開する対ミサイル部隊も機動対応態勢を強化したと報じた。

 米海軍第7艦隊は15日発表の声明で、同盟国へのコミットメントを示すため、朝鮮半島西側の黄海海域で、原子力空母「アブラハム・リンカーン」の艦載機と周辺地域に配備された米軍機が参加した空軍演習を行ったと発表した。また、米軍が北朝鮮のミサイル発射を牽制したと強調した。

 米軍は北朝鮮のミサイル発射をハイテク手段で妨害したのか?

 北朝鮮のICBMには、ロシアの技術が使われていると言われている。中国やロシアの常套手段によれば、ICBMの発射は、100%問題がないことを確保する必要がある。軍事専門家は16日、技術的な故障による今回の爆発事故の可能性は極めて低いと述べた。

 ICBMの指令システムの半導体チップは、ミサイルを解体して交換しなければならず、非常に面倒なため、中国共産党の東風ミサイルやロシアのミサイルは、半導体チップの更新に伴い、容易に交換することがないので、ほとんどのミサイルに搭載されている半導体チップは何年も遅れていると、軍事専門家が明らかにした。そのため、中露が現在保有しているICBMは、北朝鮮に送って発射されるミサイルより、それほど優れていない。米軍にとって、ロシアや中国のICBMの発射段階での制御信号を傍受、複製、修正し、ミサイルの指令システムをコントロールすることは、難しい問題ではない。

 専門家は、北朝鮮が今回試射したICBMの指令システムが完全に米軍に乗っ取られ、ミサイルが離陸した直後に、米軍がミサイルを操縦していた可能性が非常に高いと指摘した。また、ICBMには自爆装置が搭載されており、米軍は自爆命令を出すだけでミサイルを爆発させることができる。

 米軍は今回、中国共産党の対艦巡航ミサイルの射程内にある黄海に空母を配置した以上、米軍は中露のミサイル発射を妨害するための知られない秘密技術を持っているに違いない。

(翻訳・藍彧)