ロシアのプーチン大統領(Kremlin.ru, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons)

 ロシアのプーチン大統領は21日に臨時安全保障会議を開き、親ロ派の独立を承認する大統領令に署名した。会議後のテレビ演説で、親ロシア派武装勢力がウクライナ東部で独立を宣言した「ルガンスク人民共和国」と「ドネツク人民共和国」を承認すると表明した。

 ロシア下院は15日、プーチン氏に2地域を独立国家として認める法案を提出していた。一方的に独立宣言した2地域の代表は21日に独立承認を要請し、軍事支援を求めた。

 プーチン氏は親ロ派の独立を承認した上、ロシアと2地域との友好相互援助条約にも署名し、軍隊を派遣するようロシア国防省に指示を出した。

 アンソニー・ブリンケン米国務長官はかつて、ロシアが親ロ派の独立を承認することは国際法に著しく違反する行為であり、もしロシアが承認すれば、「迅速かつ揺るぎない」行動に出ると述べていた。米欧などからの対ロ制裁は避けられない見込みだ。

(翻訳・北条)