2022年2月18日、トーレス海峡を通過する中共海軍の071型揚陸艦(オーストラリア国防省)

 山上信吾駐豪大使は21日、オーストラリアの排他的経済水域(EEZ)で中国の軍艦が豪軍の哨戒機にレーザーを照射したことについて、日本は、危険かつ挑発的な行為であるとして、徹底的な調査を求める豪政府を全面的に支持すると表明した。

 オーストラリア放送協会(ABC)によると、オーストラリア国防省が19日、豪州北部沖合の上空を飛行していた哨戒機が海上の中国軍艦艇からレーザー照射を受けたと発表した。照射があったのは17日で、当時中国の艦艇は2隻で航行していたという。航空機へのレーザー照射はパイロットの視界に影響を与える可能性がある。スコット・モリソン首相は、これは脅迫行為であり、哨戒機の乗員10人の生命に危険をもたらしたと非難した。

 中国外務省は21日、「事実ではない」と否定した上、「悪意を持って虚偽の情報を流した」とオーストラリア政府に反発した。また、豪州哨戒機が4キロメートルまで接近したなどと主張し、近海にソナブイを投下したことを「挑発的な行為」だと非難した。

 これに対し、山上駐豪大使は21日、オーストラリア政府のこの事件に対する態度を、日本政府が全面的に支持していると述べた。「国防や国家安全保障に携わる者なら、中国軍艦の行動は挑発的であり、非常に危険であると考えるだろう」

 また、中国軍は東シナ海の係争海域で日本艦船をレーザーで狙うこともよくあると述べた。「私たちも同じ経験をしたことがある。自衛隊の艦船も中国軍にレーザーで狙われたことがある」

 日本はオーストラリア政府が、中国共産党の挑発行為に毅然とした対応をした事に賛成しているが、日本の自衛隊はこのような場合、非常に慎重に対応していることを認めた。例えば、中国海警局(沿岸警備隊)の船が係争海域に接近するだけの場合、重武装の軍艦をその海域に派遣しない。「これは、紛争の激化を防ぐために私たちが採用している専門的なアプローチである」

(翻訳・徳永木里子)