ナタリア・マリシェフスカ選手(Natalia MaliszewskaのTwitterより)

 ショートトラックのポーランド代表、ナタリア・マリシェフスカ選手は6日、隔離期間中の恐怖の体験をツイッターで語った。

 ナタリア選手は、北京に到着してすぐ陽性の判定を受けたため、5日の試合に出場することが禁止され、隔離となった。しかし、試合前日、検査結果を間違えたと知らされ、選手村への移動を急いだ。

 ところが、試合数時間前のスクリーニング検査ではまた陽性と判定されてしまい、出場が取り消された。試合終了後、再び検査が陰性であることを告げられ、それ以降の試合に出場できると告げられた。

 ナタリア氏は「深夜3時に呼び出され、検査結果に間違いがあったと告げられた。それから陰性、陽性とコロコロ変わり、もうこれ以上耐えられない!2度と検査なんて信用しない!過去1週間はずっと恐怖の中で、服を着たまま寝ている。また突然間違えたと言われ、隔離されるかわからないからだ。本当に怖い。毎日毎日泣いて、 これ以上流す涙もない 」と訴えた。

 ナタリア選手に限らず、各国の選手からのクレームが相次いでいる。隔離手順の混乱、設備や食事がひどい、ネットが使えない、食べ物の量が足りない、トレーニング機材がないなど、ベルギー、オランダ、ロシア、フィンランドやドイツなどのチーム代表は、隔離ホテルでの体験は「悪夢」だと表現している。

 ロシアのバイアスロン女子のワレリア・ワスネトコワ選手も自身のインスタグラムに隔離期間中の食事の写真を投稿し、5日連続で食事が焦げていたり、味付けがなかったり、野菜がない状況が続いていると不満をこぼした。「お腹は痛いし、顔色も悪い。目の下には深いクマができた。ただ全てが早く終わることを願う。毎日涙を流している、本当に疲れた」

 平昌冬季五輪金メダリストで、韓国スケルトン男子のユン・ソンビン選手は、選手村の食事について「最悪」とコメントした。

(翻訳・北条)