トーマス・マロニーウェストガード選手(Granada, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons)

 北京五輪が開幕して以来、主催者側に対してさまざまな苦情が寄せられている。ロシアのアスリートが十分に満腹できないと苦情を訴えた後、同国のコーチから食料の供給不足だという不満の声が出た。

 複数の報道によると、アスリートは驚くほどの量の食べ物を摂っているという。例えば、クロスカントリースキーの選手は、体力を維持するために、1日に20皿以上のパスタを食べなければならない。特に氷点下の厳しい環境ではエネルギーを補給するために、炭水化物を摂取する必要がある。

 カナダのクロスカントリースキー選手、レミ・ドロレは、できるだけ筋肉のグリコーゲンを保つために、15分から20分おきに食べ物を摂っているとメディアに語った。アイルランドのクロスカントリースキー選手、トーマス・マロニーウェストガードが1日に7000カロリーの食べ物を食べていると明かした。「たくさんのパスタやデザートなどを食べて、 体力を保っている」

 ドイツ代表のアルペンスキーコーチ、クリスティアン・シュワイガー氏は、アスリートが十分な食事をとらないと競技のパフォーマンスに影響が出ると指摘した。 北京五輪の食事の供給不足について、「食事どころか、温かい食べ物もなく、ポテトチップス、ナッツ、チョコレートだけだった」と不満を漏らした。

 シュワイガー氏は、これは主催者側の競技スポーツに対する関心不足を示していると指摘した。

(翻訳・徳永木里子)