保定市の武装警察(中)(ツイッター動画のスクリーンショット)

 北京の感染状況が深刻なため、住民は旧正月を自宅で過ごすことを余儀なくされた。北京隣接の河北省保定市では、武装警察が高速道路の入口で、アサルトライフルを持ち、通行する車両を調べている。

 国家衛生健康委員会(NHC)によると、30日の北京の新規感染者は20人で、これは2020年6月以降では最多となる。市当局は一部の住宅地を封鎖し、30日に最も感染者数が多かった同市南部・豊台区では、住民200万人全員を対象とした検査が始まっている。

 北京は冬季五輪と首都の感染防止を推進するとし、市民に対して「北京で旧正月を過ごし、自宅で年越しご飯を食べ、新年に向けて感染対策を忘れないよう」呼びかけたという。

 報道によると、河北省保定市淶水県は29日、28日に同県の新規感染者を1例確認し、北京関連確定症例の濃厚接触者であったと発表した。河北省の廊坊市三河、廊坊市香河、保定市涿州(たくしゅう・し)で北京からの感染例が確認されたため、住民全員がPCR検査を実施した。当局によると結果は陰性であったという。

 ネットユーザーが撮影した動画には、保定市の武装警察が白い防護服を着て、アサルトライフルを手に高速道路の入口で警備し、通過する車両をチェックしている様子が映っている。ネットユーザーからは、北京での感染が再び保定市に波及するのではないかと心配する声が聞かれた。

(翻訳・藍彧)