韓国と日本( パブリック・ドメイン)

 7月18日、聯合ニュースは韓国貿易協会、国際通貨基金、統計庁の発表を引用し、2017年の韓国の対外貿易依存度は68.8%で、日本(28.1%)の2.4倍だったと報じた。さらに、韓国の輸出依存度は37.5%で、G20のうち、オランダやドイツに次いで3番目に高かった。輸出依存度は、輸出総額がその国の国内総生産を占める割合で、経済の輸出依存度を示す指標だ。輸出依存度が高すぎると、輸出対象国の経済や世界経済が動揺すれば、その影響を受ける可能性が高くなる。

 一方、日本の輸出依存度は14.3%で、G20のうち、米国やブラジル、インドよりわずかに高いだけだ。また、輸入依存度は韓国31.3%、日本13.8%だった。

 貿易依存度が高すぎるのは、韓国経済の弱点となっている。

 特に、今回供給を中断された3つの中核半導体材料のうち、韓国の対日依存度は40~90%に達し、日本が対韓貿易を制限する措置を取った後、韓国企業が緊急に他の輸入先を探していると、同紙は指摘した。

 文在寅大統領は8日、大統領府で会議を主宰し、「企業は技術開発や投資拡大を通じて、大きく依存する産業構造から脱してほしい」と明らかにした。

 韓国貿易協会のムン・ビョンギ首席研究員は、日本は貿易規模が韓国より大きいが、国内市場が安定しており、対外依存度が低いと指摘した。このことを踏まえ、ムン氏は、韓国は輸出入の多角化を実現し、原材料や部品の国内生産を通じて対外依存度を下げなければならないと述べた。

(翻訳・柳生和樹)