中共の軍機(Yuxuan1122, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons)

 中華民国(台湾)国防部は24日、ロシアがウクライナに侵攻した日、中国共産党(以下、中共)軍用機9機が、台湾の防空識別圏(ADIZ)に侵入したと発表した。

 中共のJ-16戦闘機8機とY-8技術偵察機1機が24日、台湾南西部の防空識別圏に侵入した。中華民国の軍機は直ちに上空に上がって警告を発し、中共の軍用機の行動を監視していた。

 米国防総省の報道官は、台湾付近での中共による挑発的な軍事行動に米国は懸念していると述べた。「米国は、台湾国民の願望と最善の利益となる両岸問題の平和的解決を引き続き支持する。台湾に対するコミットメントは磐石(ばんじゃく)のように堅固で、台湾海峡と地域の平和と安定を維持するために役立っている」

 前回中共の軍機が侵入したのは1月23日で、当時39機が台湾の防空識別圏に侵入した。

 中共の最近の一連の動きは、ロシアのウクライナ侵入が台湾問題を解決する先例になる可能性があると考えていることを示しているようだ。

(翻訳・徳永木里子)