Credit to: © Raimond Spekking / CC BY-SA 4.0 (via Wikimedia Commons)

 新型コロナウイルス(COVID—19)の感染者が急増したため、米国の航空会社が27日に米国発着便および国内便約1000便を欠航にしたと、米航空機の運航状況を追跡するウェブサイト「フライトアウェア」の集計で分かった。米国内で新型コロナウイルスのオミクロン変異株による感染が拡大していることに加え、一部地域が悪天候に見舞われていることが響いた。

 「フライトアウェア」のデータによると、27日正午ごろまでに合計969便が欠航になった。26日には約1400便が欠航(約5900便が遅延)。クリスマスイブは700便近く、クリスマス当日は997便が欠航となっており、遅延便も多発していた。

 感染拡大に伴い、航空会社はパイロットや客室乗務員の隔離を必要とする航空便のキャンセルを余儀なくされているほか、一部の地域では悪天候が旅行者の懸念につながっている。

 米CNNによると、乗務員が感染したなどの理由で、航空便の欠航や遅延が相次いでいる。人の移動が多いクリスマス前後の24~26日の3日間に欠航した便は世界全体では6000便を上回り、このうち約1700便は米国内の発着便だったという。

 アメリカ国立アレルギー・感染症研究所 (NIAID) のアンソニー・ファウチ所長は26日に、国内航空旅行のワクチン接種義務化を支持するとメディアに語った。

(翻訳・吉原木子)