12月27日湖南省長沙市の「黒麋峰」という山の景色(「湖南帖匠」のツイッターより)

 中国全土が最近、大寒波に見舞われた。全国の7割の地域が急速に冷え込み、多くの省で雪が降り、18の省・市が今年の最低気温を更新した。

 中国メディアの報道は、南部から北部にかけて大勢の中国人が「寒くて我慢できない」と伝えた。

 中国は先週から寒波に見舞われ、東北部の黒竜江省漠河市(ばくが・し)では、先週の木曜日(23日)に最低気温がマイナス48℃となり、同地域での観測史上最低気温に迫った。同地域は元々全国で最も寒い所である。気象記録があって以来、中国全体の観測史上最低気温は、同地域での1969年2月13日のマイナス52.3℃であった。

 交通整理をしている現地の警察官は、ダウンジャケットと手袋を2枚重ねで着用し、防寒カイロを持っていた。

 中国メディアによると、寒波の最前線は26日に中国南部に到達し、中国全土の7割近くが急速に冷え込んだという。26日午前8時までに、18の省都で今冬の最低気温を更新し、長江の南に位置する上海市、浙江省杭州市、湖南省長沙市では今冬初めて氷点下まで気温が低下した。

 大雪のため、湖南省の複数の都市では26日に休校通知が出され、小中学校、幼稚園は休校となった。

 寒波の影響で、中国最南端に位置する広東省の住民は、例年ほとんど着ないダウンジャケットを着るようになった。広州鉄道局は27日、高速鉄道67本を運休した。

12月24日黒竜江省漠河市の景色:

湖南省幕阜山の雪:

ダウンジャケットを着ている広東省の住民:

(翻訳・藍彧)