ロシアのプーチン大統領(Kremlin.ru, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons)

 中国共産党外交部の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は23日、ロシアのプーチン大統領が習近平総書記の北京冬季五輪開幕式出席の招待を「快く」受け入れ、双方は関連事項について意思疎通を行っていると発表した。しかし、プーチン大統領が参加しようがしまいが、ロシア国家代表チームは残念ながら参加できない。

 世界アンチ・ドーピング機関(WADA)は2019年、ロシア当局がドーピング検査で陽性反応が出た自国選手に関するデータを改ざん・削除した問題で 、同国に4年間の出場停止処分を下した。スポーツ仲裁裁判所(CAS)は2020年、出場停止の年限を2年に短縮したが、ロシア選手は国家代表チームとして出場できず、国号、国旗、国歌、国家コード「RUS」も使用できず、ロシアオリンピック委員会の名義でのみ参加できる。

 そのため、ロシア国家代表チームは北京冬季五輪に出場できない。

(翻訳・吉原木子)