(CovertShores Twitterより)

 米国が入手した衛星画像によると、中国共産党(以下、中共)はすでに西北部の砂漠に米海軍の空母や駆逐艦の模型を作ったことがわかった。AP通信は、米中間の緊張が高まった時に、将来の海軍突破を想定した練習が目的ではないかと分析した。中共の外交部報道官は8日、その事情を知らないと述べた。

 米コロラド州に本社を置く衛星画像会社マクサー・テクノロジーズが7日に撮影した画像には、アメリカン空母1隻と鉄道の軌道上にある駆逐艦の少なくとも1隻の輪郭が写っており、場所は新疆ウイグル自治区北西部のタクラマカン砂漠のチャルクリク県であることを確認した。

 米国家情報機関は、駆逐艦の特徴として煙突や兵器システムなど含めて確定したとしているが、標的にどの程度の細部が含まれているかは、画像からはわからなかった。

 中共外交部の汪文斌副報道局長は8日の定例記者会見で、それらの画像について何も知らないと述べた。「あなたが言っている(衛星画像の)ことが分からない」

 AP通信によると、中共の大規模な軍事力の向上は、米国や他の国々に対抗することを際立たせているという。

 米国防総省が今月発表した報告書によると、中共の核戦力の拡大スピードは1年前の米政府の予測よりはるかに速いという。これは今世紀半ばまでに米国に匹敵するか、追い越した世界的な実力を北京が持てることに目指しているかのようである。

 米国の国防官は、主に台湾の地位をめぐり、中共の意図に対する警戒感を強めていると述べた。しかし、中共海軍と海洋警察も記録的なペースで新艦艇を増やし、南シナ海に集中させている。

(翻訳・徳永木里子)