ウォーレン・バフェット氏(イメージ:Mark Hirschey / Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0

 ボイス・オブ・アメリカによると、米中貿易戦争の影響を受け、ランニングシューズのブランドブルックス(Brooks)は生産ラインの大部をベトナムに移転することになりそうだ。 

 世界長者番付2位のウォーレン・バフェット氏はこの会社のオーナーである。この会社のCEOを務めるヴェーバー氏はロイター通信社の取材に対し、こう答えた。
「今年1月、アメリカのトランプ大統領が中国から輸入される靴の関税を20%から45%に調整したいと言ったので、わが社は生産ラインの移転を決めました」

 アメリカで売られているブルックスのランニングシューズの価格は100ドルから160ドルである。ヴェーバー氏は、値上げにも限度があるとし、米中両国が合意に達するのを待つことはできないと話した。

 今回の移転計画では、およそ8千人の雇用が中国からベトナムに流出することになる。ブルックスはベトナム以外のもう一つ国でもランニングシューズを生産しており、移転が完了すれば、中国産が占める割合は10%に限られるだろう。

(翻訳・黎宜明)