国連総会でのガルノー外相(Marc Garneauのツイッターより)

 カナダのマーク・ガルノー外相は9月27日、国連総会で中国共産党(以下、中共)に、対し、最近釈放されたカナダ人のマイケル・コブリグ氏とマイケル・スパバ氏の2人が恣意的に拘束されていたことを糾弾した。

 CNN28日の報道によると、カナダと中共は9月27日の国連総会で真っ向から対決した。ガルノー氏は、中共がカナダ2人を恣意的に拘束したのは、カナダがファーウェイの最高財務責任者である孟晩舟氏を拘束したことへの報復であると非難した。「カナダは常に法を守っている。2人のカナダ人はそのために重い代償を払った。私たちはこの2人の立派な人士が受けた扱いに反対し続けるつもりだ」と述べた。また、孟氏を軟禁したことについて、オタワは「カナダの法律と国際法を適用して、中国国民の引き渡し要請に応えただけだ」と強調した。

 これに対し、中共の国連代表団の劉洋参事官は、中国の科学技術の進歩を阻害するために、中国のハイテク企業を取り締まる目的で、米国とカナダが「正当な理由」なしに孟氏を恣意的に軟禁していたと反論し、米国とカナダの行動はまさに「恣意的な拘束」の典型であると批判した。

 カナダ代表団の代表は、「孟氏が司法の独立性と法の支配下で扱われており、バンクーバーの裁判所の前で感謝の言葉を述べた。一方、中国で拘束されたカナダ人は、透明性や尊重がある正当な司法手続きのもとに全く扱われていなかった」と指摘した。

 カナダ代表は「我々は国家間の関係において恣意的な拘束に反対し続ける」と述べた。

(翻訳・徳永木里子)