米軍は22日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長を「斬首」する軍事演習の写真を公開した。同日、米国議会下院も報告書の中で、北朝鮮を「ならず者国家」と表現した。

 韓国メディア「朝鮮日報」によると、在韓米軍特殊作戦司令部(SOCKOR)が22日、「金正恩斬首作戦」演習の写真を公開した。同演習は、ウサーマ・ビン・ラディン除去を担当した特殊部隊がハンフリーズ基地で行ったものだという。

 「斬首作戦」は統合末端攻撃統制官(JTAC)などの中核的な戦闘能力を組み合わせたもので、演習には「夜間潜入ミッション」などの作戦も含まれているという。

 米国下院は23日、2022年会計年度の国防権限法(NDAA)を賛成316票、反対113票で可決した。法案に添付された報告書では、北朝鮮が小型化された核弾頭、戦術核兵器、ミサイルや原子力潜水艦、極超音速滑空飛行体(HGV)などの軍事兵器を開発していることに言及した。さらに、北朝鮮を「ならず者国家」と直接批判した。

 米軍と米議会による北朝鮮に対する度重なる動きは、北朝鮮の最近の挑発的な行動に対する警告であると、アナリストは分析している。

(翻訳・徳永木里子)