青海省デリンハ市の元副市長・張標(ネットより)

 青海省デリンハ市の元副市長・張標(ちょうひょう)は、4年間に4000万元(約6.8億円)の賄賂を受け取ったばかりでなく、偽名で愛人と大々的に結婚式を挙げ、私生児までできたことが発覚した。中国共産党(以下、中共)中央規律検査委員会は1日、公式サイトで張標に関する長文を掲載した。

 張標は2016年にデリンハ市の常務副市長を担任し、翌年にデリンハ市工業園管理委員会常務副主任を兼任した。中共の公式広報によると、2020年10月に立案調査されるまでの4年間、張は4000万元の賄賂を受け取り、愛人の機嫌を取るために高級住宅や高級車を購入していたという。

 デリンハ市工業園に進出し、天然ガスの市場を勝ち取るために、某天然ガス会社は張に25万元(約425万円)の現金を渡し、12万元(約204万円)の腕時計を贈ろうとした。しかし、張は気に入らず、35万元(約595万円)の腕時計を強要した。

 2017年4月、既婚者である張は「張香濤(とう)」という偽名を使い、愛人の李さんと結婚式を挙げ、私生児を出産させた。

 立案調査された際、張は「(愛人の)李さんを口説き、気前の良さを見せるために、高級住宅や高級車を躊躇なく購入していた」と自白した。私生児の出産につれ、張の収賄は更にエスカレートしたという。

(翻訳・常夏)