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 米国疾病予防管理センター(CDC)の諮問委員会は13日、免疫力が低下した米国人に3回目のブースター接種(追加接種)を受けるよう推奨した。アナリストによると、「ブースター接種」により、ファイザー社とモデルナ社の収益を60〜70億米ドル(約7650億円)に増やすことができるという。

 米国食品医薬品局(FDA)が12日、ファイザー社とモデルナ社のブースターワクチンを緊急承認したことを受けて、CDC諮問委員会は、癌患者、エイズ患者など免疫力の低いアメリカ人に3回目のブースター投与を行うことを全会一致で合意したと、複数の海外メディアが報じた。

 アナリストは、ファイザー社とモデルナ社の初期投与のワクチンとブースターの販売により、2022年までに600億ドル(約6兆5590億円)の収益を得られると考えている。ブースターだけでも、ファイザーとビオンテックの年間収益は66億米ドル(約7210億円)以上で、モデルナは76億米ドル(約8310億円)である。

 米国のファウチ大統領首席医療顧問(米国立アレルギー・感染症研究所所長)は12日、CBSテレビとのインタビューで、最終的に全員がブースター接種を受けることになる可能性が高いと述べた。

(翻訳・徳永木里子)