深セン市の道路冠水の様子(ネット写真)

 台風9号が5日、中国に上陸した。広東省深セン市は4日夜に台風の影響を受けて暴雨が降り、複数の道路が冠水した。

 深セン市は台風9号の影響を受けて、4日夜には1時間で最大累積降雨量が109.6ミリに達する大雨が降り、複数の道路区間で深刻な冠水被害が発生した。

 深セン市民が投稿した動画には、水に浸かっている、あるいは浮かんでいる車の中にいる人は、急いで車から出て、車のルーフ(屋根)の上に座って救援を待っていた。周りの人が「早く助けよう」と叫んでいる様子が映っている。

 また、水の中を歩いて移動している人もいた。水深は人の太ももまでになっているところもあれば、自転車のシート以下が水没しているところもある。さらに、低地では腰まで水に浸かり、車がほぼ完全に水没してしまうところもある。

 鄭州市の水害がまだ収まっていないのに、深セン市の道路がまた冠水した動画が投稿され、すぐに中国民衆の関心を集めた。

(翻訳・徳永木里子)