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 米国疾病管理予防センター(CDC)が6日に発表した最新データによると、アメリカの新規感染者の5割以上は、デルタ変異株によるものであるという。この結果から、米国ではデルタ株が主流となっていることがわかる。

 米メディア「ポリティコ」は、CDC報道官が、デルタ変異株が6月19日までの2週間で国内感染者の30.4%、6月20日から7月3日までの間に、新規感染者の51.7%の感染を引き起こしたという、研究データを発表したと報じた。ミズーリ州やネブラスカ州などの 多くの州では、新規感染者の80%以上はデルタ変異株によって感染された。

 新変異株の感染拡大について、イスラエル保健省が今週発表した研究データによると、ファイザー社製ワクチンはデルタ変異株に対する感染予防能力は64%に低下し、重症や入院の予防は93%になっているという。

 スクリプス研究所(TSRI)のエリック・トポル所長は「これは非常に恐ろしい変異株であり、複数の州で症例数が増加している。ここ2週間で感染が2倍以上に増加した州もあり、これらの州では入院件数も増えている」と述べた。

(翻訳・吉原木子)