インドネシアで中国シノバック製ワクチンの臨床試験の首席科学者が、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)に感染して、7日に死亡した。

 インドネシアの「Kumparan(音訳:クムパラン)」新聞社は、中国シノバックのインドネシアでの試験に携わっている首席科学者、Novilia Sjafri Bachtiar(音訳:ノヴェリア)氏(女性)が新型コロナウイルスで死亡したと報じた。エリック・トヒル国営企業相はノヴェリア氏の死を、インドネシアの国営製薬企業「バイオ・ファーマ」の大きな損失として悼むメッセージを、インスタグラムで発表した。ノヴェリア氏は首席科学者として、「バイオ・ファーマ」社がシノバック社と共同で行った、ワクチンの臨床試験の責任者を務めていた。

 インドネシア当局は6月17日、中国シノバック製ワクチンを接種したにもかかわらず、同国の医療関係者350人以上が、新型コロナウイルスに感染し、多数のスタッフが重症のために入院したと発表した。

 独立データグループ「Lapor COVID-19」によると、6月以降は131人、7月以降は50人のインドネシアの医療従事者が死亡しており、ほとんどの人がシノバックなどの中国製ワクチンをすでに接種した。

 インドネシアでは、7日に初めて1日あたりの死亡者数が1,000人を超え、34,379人の新規感染者数を記録した。最新の感染の波はデルタ変異株によるものである。

(翻訳・藍彧)