フランスのマクロン大統領(43)は8日、南東部のドローム県タンレルミタージュ村を訪れていた際、住民らに手を振ってあいさつし、握手していたところ、突然、柵の向こう側に立つ男に顔を平手打ちされた。ボディガードがすぐに駆けつけて男を押しのけ、マクロン氏を守りながら柵から離れた。その後、マクロン氏はそのまま視察を続けた。

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 現在28歳の青年2人が尋問され、「公権力の代表者を故意に傷害した」という罪で取り調べを受け、身柄を拘束されているという。

 マクロン氏への攻撃は、フランスの政界から非難された。事件後、フランスのジャン・カステックス首相は、国民議会で事件の経緯を簡単に説明し、「民主主義とは、議論、対話、思想の対立、正当な意見の表明であるが、いかなる状況においても暴力的・言語的、そして身体的な攻撃であってはならない」と指摘した。

 国民連合(旧国民戦線)党首のマリーヌ・ル・ペン氏(女性、52)も、ツイッターで「民主的な議論は厳しいものであっても、身体的暴力を容認してはならない。共和国大統領に対する容認できない身体的攻撃を断固として非難する」とツイートした。

(翻訳・藍彧)