今年に入ってから、中国では複数の国・公立大学(母体大学)に附属する独立学院を、職業大学と合併する計画方針を打ち出した。これに対し、合併による学歴の格下げを懸念したため、江蘇省、浙江省、山東省にある15の独立学院の学生が自分たちの権益を守るために抗議デモを行った。

 当局は、抗議デモに関する絶えない、ネット上での投稿を削除しているにもかかわらず、事件がますますエスカレートしている。

 6日の午後、南京師範大学中北学院では、警察がペッパースプレーや警棒で学生らを追い払い、多数の負傷者を出すという血なまぐさい事件が起きた。

 事件の発端は、江蘇省教育庁が今年3月18日、南京師範大学中北学院と「江蘇経済・貿易職業技術学院」を合併し、省立の公立大学にする計画方針を打ち出したことにあった。しかし、6月4日、教育部は公式サイトで、両校を合併して「南京経貿職業技術大学」として設置すると発表した。

 独立学院の入学基準で、一般的な4年制大学で取得可能な学士号を、3年制の専科学校から格上げされた職業大学では取得できなくなる恐れがある。

 格下げになるという発表を受け、多くの学生の不満を引き起こし、集団で大学に対して自分たちの権益を守ることを決意した。ネット上に出回っている写真によると、多くの学生が校門に集まり、携帯電話のライトを点灯して光の鎖を作り、「南京師範大学中北学院、私の未来を壊している!専門学校を拒否、大学に戻せ!」という横断幕を持っている様子が映っている。南京師範大学中北学院の学生らは請願書で、「4年制本科大学の卒業資格を永久に変更しないことを約束するよう」求めた。大勢の警察が学生たちを取り囲み、両側が衝突する場面も見られ、頭から出血した人も続出した。

 抗議デモに参加した学生は3000―4000人であったという。

 抗議デモは6日に始まり、7日まで続いた。7日朝、警察が校門を封鎖して学生が出られないようにした後、学生が補助警察や警備員と衝突した。一部の補助警察官は、学生に水を投げつけて暴力を振った。更に多くの警察官は、学生の怪我・出血を無視して無理やり学生を連れて行き、教室に閉じ込めた。

 その後、同大学は8日朝、江蘇省が独立した大学や高等教育機関の合併を停止したことを発表した。大学側は決定を変更したが、学生たちは同級生に怪我を負わせた責任を追及すると主張した。

 今回の抗議活動は、杭州電子科技大学信息工程学院、浙江財政大学東方学院、中国計量大学現代科技学院、南京師範大学中北学院など複数の大学に広がった。

(翻訳・徳永木里子)