湖南省長沙市天心区にある中国大手家電メーカー、グリー・エレクトリックの湖南南塘倉庫で5日午後2時40分頃、火事が発生した。近所の住民が火事に気付き、すぐに警察に通報した。近くにある消防隊がすぐ現場に駆けつけたが、火事は急速に広がり制御できず、更に複数の消防車が応援に駆けつけた。

 午後5時3分、長沙消防署はウェイボー(Weibo、微博)で、10の消防署、38両の消防車、178人の消防士が現場に出動し、消火活動を行ったと発表した。午後10時過ぎには、近くにいた複数のネットユーザーが「消防士がまだ消火活動を行っている」とウェイボーで発信し、写真でも現場の火がまだ燃えていることが確認できる。

 ネット上に出回っている動画では、当時の火勢が広い倉庫エリアを覆っている様子が映っている。炎の上に、黒煙がもくもくと立ち上り、渦巻き状の巨大な煙の柱を形成していた。かなりの高さまで達したところで、煙は徐々に四方に消えていった。現場で動画の撮影者が倉庫の責任者に問い合わせたところ、火事の原因は「電気が引火した」という。被害額は約2億元(約34億円)だと予想した。

 長沙市のあるネットユーザーは「長沙国際金融センター(IFC)の55階でキノコ雲を見た。原子爆弾の爆発かと思った。15キロ離れた場所からも見えた」とウェイボーでコメントした。

(翻訳・徳永木里子)