安徽省安慶市人民路の歩道で5日午後4時頃、ナイフを持った男が、歩行者を無差別に刺殺し、数名が負傷した。現地時間の6日正午の時点で、合計20名が負傷し、うち6名が死亡した。他の14名の負傷者のうち、1名は重体、13名は命の別状がない。

 現在、容疑者はすでに警察に逮捕された。警察によると、容疑者の苗字は呉、25歳、無職、安慶市懐寧県に本籍があり、家庭への不満や悲観という怒りから殺人を犯したという。

 事件が発生した後、公式メディアはすぐに「省・市委員会書記は夜残業して事件を処理している」、「献血ステーションに長蛇の列ができた」などを重点に報道文を発表し、今回の悪質な事件の影響を抑え、当局のいわゆる「慰めや心のケア」を強化することを目的としている。

 この動きは世論からの非難を引き起こした。ウェイボー(微博、Weibo)では、「安慶市民が献血のために一晩中長蛇の列に並んでいた」などの報道の下に、疑問視するコメントが多く見られた。

 「数百万人口の都市で、数十個の血液バッグがないのか」

 「純粋に好奇心であるが、誰かが説明してくれ、死傷者が20人以下の地域に、なぜ血液不足なのか?なぜ十分な血液を供給できないのか?他の人が普段献血していた血液は別途で使われていたのか」

 また、似たような事件が相次いで発生しているのは、現在の中国の社会的矛盾がますます深刻になっているからだという意見もあった。「細かく考えれば、反社会的人格はきっかけに過ぎず、原因は全くそこにない。コロナが発生後、閉鎖的な生活が続き、おそらくそこから何かが変わり始めたのではないか」「関係機関は、関係ないことを報道するのではなく、なぜこのような悲劇が起きたのかを反省すべきだ」

 中国で生物学の研究に従事してきた人物は、中国国内の多くの血液ステーションでは、お金を稼ぐために一定量の血液を生物学的製品にしていると明かした。そのため、血液バンクのストックが不足している。

(翻訳・藍彧)