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 広東省広州市で新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)の感染が拡大し続けている。広州市当局は6日に、7日12時以降、同省から出る場合、48時間以内のPCR検査の陰性証明書を提示する必要があると発表した。必要な時以外には、広東省、広州市、佛山市から離れないよう要求した。

 公式通達によると、関連規定の違反で感染拡大のリスクをもたらした場合、法的責任を追及するという。

 5日に、広州市南沙区(なんさく)珠江街嘉安花園団地で、一家の陽性が新たに確認された。南沙区の謝明副区長は6日、感染予防対策に関する記者会見で、感染拡大防止のため、現地の対策措置をすでに3つのレベルに分けており、陽性症例が出た嘉安花園団地を閉鎖したと述べた。すべての住民は外出が禁止されている。

 中央テレビ(CCTV)は6日、広東省は感染を予防・抑制する瀬戸際にあると報じた。中・高リスク地域では、繰り返しPCR検査を行う必要があるという専門家の意見もあった。

 3日、広東省のある医師が同省の感染状況の深刻さを伝えた動画が、ツイッターで話題となった。同医師は友人や家族に対し、「広州市・佛山市の感染は深刻で、多くの地域はすでに閉鎖されている。佛山市ではほぼ全員がPCR検査を行っており、広州市でも間もなく本格的な検査が開始される」とビデオ通話で明かした。

 同医師は「感染者のビッグデータは、公開するのは差し障りがあるが、毎日200人以上、しかも3割は無症状感染者であることだけは伝えられる」と述べた。また、「あちこちに出かけないで、おとなしく家にいてください。自分と家族を守ってください」と念を押した。更に「今回の流行は恐ろしいもので、広州市や佛山市は実質的に陥落しており、ロックダウンする寸前の状態である」と明言した。

 同医師は内部情報を持っているので、大げさに言っているわけでもなく、デマを流しているのでもないと説明した。「これから病院に戻って緊急会議をしなければならない、第一線の医療関係者はすでに疲弊しているため、広州市番禺区(ばんぐうく)は交替する医療関係者を派遣している」と語った。

(翻訳・藍彧)