(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 中共による宗教への迫害は西側諸国から批判されてきましたが、その批判をかわすかのように、中共は「聖職者管理法」を制定し、迫害を合法的にしました。そして同法に基づいて聖職者らを早速逮捕し始めました。

 台湾の中央通訊社の23日の報道によると、中国では5月1日から「聖職者管理法」が施行され、中共に忠誠を誓わない聖職者を撲滅する逮捕を始めています。20日と21日、河北省で約100人の警官が新郷教区にある修道院を包囲し、張維柱司教(63)と7人の司祭、10人以上の修道士を逮捕しました。張司教は 1991年にバチカンから司教に任命され、教区には約10万人以上の信者がいるといいます。

 同法により、聖職者は中共の「愛国教会」に加入し、中共の指導を快く受け入れなければなりません。入会拒否する人は弾圧の対象となります。

 同法の実施について、イタリアの国営テレビ TG1は夕方のニュース番組で、中共政府が近日、各地でカトリック教会の十字架を取り外している映像を流し、中国側はバチカンとの協定を守っておらず、宗教の自由への弾圧をより強めていると疑問を呈しました。

 協定はもはや中共にとってただの手段で、あってないようなものです。以前、中共は香港で「一国二制度」を50年続けて実施すると公約しました。しかし昨年、中共ウイルスのパンデミックに乗じて「香港国家安全法」を制定し、国際条約を公然と破りました。そして、同法に基づき香港で民主主義を弾圧し始めました。

 中国ではこのように法律を盾にして迫害する方法以外に、中共上層部の意向のみで迫害することもできます。

 中国で約22年もの間続いている法輪功を愛好する人々への迫害は、完全に中共の意向により始まったもので、盾にする法律すら存在しません。中国では中共の意向は法律そのものです。

(新時代Newsより転載)