米国のロバート・ウッド軍縮大使は18日、国連核軍縮サミットで敵対する二国間核軍縮交渉再開の緊急性と重要性を強調し、核兵器の拡大を続ける中国共産党が核軍縮交渉を拒否していることを非難した。

 ロイター通信の報道によると、ウッド大使は「米政府は、核兵器を急速に拡大している中国共産党との対話を始めたいと考えている。残念ながら、中国共産党は、核兵器のリスク軽減に関する米国との二国間協議を拒否し続けている。これまで中国共産党は、有意義な二国間対話や、ロシアと同じような専門的な議論に参加しようとしない。現状が変わることを切に望んでいる」と述べた。

 ウッド大使は核軍縮に関する米露間の取り組みを紹介した。ワーキングホットラインの設置、デコンフリクションに関するワーキンググループの設置、核態勢と戦略的安全保障に関する専門家レベルの協議、海上ミサイル発射協定を含む一連のミサイル発射協定の締結による信頼醸成。これらの協議や取り組みは、核兵器による紛争の発生を防ぐのに概ね役立っているとのこと。

(翻訳・徳永木里子)