2020年3月19日、米国ハワイ州カウアイ島から発射されている極超音速兵器LRHW(Public domain, via Wikimedia Commons)

 米陸軍関係者がこのほど、米メディアに対し、射程距離2,775km以上の陸上型長距離超音速兵器「極超音速兵器LRHW」をグアムに配備し、台湾海峡に介入する可能性があると異例な発表をした。米軍が長年の沈黙を破って兵器の詳細を公開したのは今回が初めてである。

 報道によると、極超音速兵器LRHWは、大型のロケットブースターと上部にある無動力の極超音速滑空体「C-HGB」を弾頭に採用しており、ロケットブースターが円錐形の滑空体を目的の高度と速度まで打ち上げた後、両者が分離し、滑空体の最高速度は音速の約5倍(極超音速5マッハ以上)で目標に向かってダイブするというものである。 同兵器は、大型の重高機動戦術トラックに搭載され、機動性が高い。

 同報道によると、米国のグアム島から発射されたLRHWは、直接台湾に到達することができるという。米国のアジアの同盟国が自国の領土に同兵器を配備することを認めれば、台湾、日本、韓国から発射されたLRHWは、中国の奥深い地帯を攻撃し、北朝鮮やロシア極東のターゲットも攻撃することができる。

 LRHWは現在開発中で、2023年に米陸軍に配備されるという。

(翻訳・藍彧)