「5月9日」は、子育てに貢献している女性に感謝の気持ちを表す祝日「母の日」である。しかし、米左派の「ポリティカル・コレクトネス」という風潮の中で、「ジェンダー・ニュートラル」(性別中立)が提唱されている。最近では「女性」という言葉さえも争議の対象となった。ミズーリ州初の黒人女性連邦議員のコーリ・ブッシュ議員(民主党)が、最近の議会でのスピーチにおいて、「女性(woman)」という言葉に取って代わり、「産む人(birthing people)」を使ったことが多くの保守派から批判を受けた。

 これに対し、サウスカロライナ州のナンシー・メイス下院議員は、「『産む人』とは、女性あるいは母親のことを指しているのでしょうか?左翼は本当にどうかしているわ、私たち女性にしかできないことを、女性から奪っている」と述べた。

 FOXニュースのキャスター、タッカー・カールソン氏は、メイス氏の表現は「非人間化である」と述べた。トランプ氏の元顧問であるスティーヴ・コルテス氏は「それなら、母の日も改名すべきではないか。母の日ではなく、『産む人の日』」という疑問を呈した。

 多くのネットユーザーは同表現に反感を示している。「今、長男を授かっていて、この子の『お母さん』と呼ばれたい、私を『産む人』と呼ばないでください」というコメントもあった。

(翻訳・藍彧)