中国湖北省武漢市は10日午後、暴風雨に見舞われた。湖北省と武漢市の気象局は雹、豪雨、強風、雷など100件以上の警報を発令した。武漢では多くの大樹が強風で折られ、広告看板が吹き飛ばされ、多くの場所が水溜りになり、街がまるで海のようである。武漢天河国際空港では88便が遅延・欠航した。京広線(北京~広州)の在来線や高速鉄道が武漢地区を経由している列車は、それぞれ異なった遅延が出ていた。

 ネットユーザーが投稿した動画によると、武漢全体が黒い暗雲に覆われ、強風と豪雨に見舞われている様子が映し出されている。武漢駅待合室の屋根全体が雨漏れして、待合室の半分が水に浸かってしまった。

 「武漢暴風雨」というフレーズは、瞬く間にウェイボーの検索ランキングの上位に昇った。多くのネットユーザーが、暴風雨の中で見た光景を投稿した。

 「今日は本当に驚いた。オフィスに座っている時、突然大きな音が後ろから聞こえきた。オフィスの外にある樹が吹き飛ばされ、背後の窓に当たった。防犯窓がなければ、結果は想像できない。防犯窓も壊された」

 「武漢の暴風雨で寧波市に帰れないと思わなかった。5時間も遅延し、空港で7時間待っていた。携帯の電源が3回も使い切ってしまった。深夜3時に寧波に着く予定。明日も仕事」

 「長沙市から鄭州市まで3時間の道のりが、実際8時間以上かかった。特に咸陽市では4時間も電波やワイファイ(Wi-Fi)がなくて、もう限界だ。ようやく電車が動き出したと思ったら、武漢でまた1時間停止していた。インスタントラーメン35元(約590円)、お弁当49元(約830円)、ミネラルウォーター15元(約250円)、結局争いながら買った。特に小さな子供を連れていたので、大変だった。もう二度と高速鉄道に乗りたくない」

(翻訳・徳永木里子)