17日20時、中国広西チワン族自治区に位置する観光地として知られる桂林市で交通事故が発生した。高さ制限バーに衝突した観光バスが深刻なダメージを受け、乗客1人死亡負傷者多数の大惨事となった。情報によると同観光バスには53名の観光客がおり、バス運転手とツアーガイドを合わせると55名乗っていた。現在負傷者は病院に搬送され、運転手は警察官の取り調べを受けている。

 ネットの目撃情報によると、バスは2層構造で上部は乗客でいっぱいであった。バスは通常の運転速度で高さ制限バーに衝突し、そのまますり抜けた。救急車と救助スタッフが現場に駆け付け、負傷者がバスから運び出された。現場では悲鳴が絶えなかった。

 ネットユーザーが投稿した動画から、同2層構造のバスが高さ制限バーに衝突して車体の3分の2が貫通され、2層の部分が切断され、割れた窓ガラスの破片が散らかっている様子が確認できる。現地のネットユーザーは「バス運転手はナビに従って走ったら道を間違えたらしい」 「動画から聞こえる悲鳴にぞっとする」とコメントしている。

 中国には高さ制限措置を規定する統一された法律がなく、高さ制限措置は各地によって異なっている。また、高さ制限バーの素材は概ね鋼でできているため、各地で「高さ制限バーの人殺し事件」が頻発している。

(翻訳・北条)